不眠による分類と対策【東洋医学タイプ分類】

1.不眠とは?
不眠とは常に睡眠が不足することを言い、寝つきが悪い、すぐに目が覚めてなかなか寝つけない、ひどければ夜通し眠れないなどの症状も含まれます。 異常な暑さや寒さ、体に合わない寝具、睡眠前の興奮性飲料の摂取、精神的刺激や考え事などでたまに睡眠が不足する場合は病的ではありませんので、本項には含まれません。
2.分類
当院では東洋医学的には不眠を以下の8つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。 不眠症にも様々な徴的な症状がありますので、ご自身でチェックして一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。
2-1.心陰虚タイプ
☐ なかなか寝つけない ☐ 焦燥感 ☐ 夢が多い ☐ 物忘れ ☐ 同じ時間に発熱する ☐ 寝汗 ☐ 手のひらや足の裏のほてり ☐ 動悸 ☐ のどや口の乾燥感
2-2.心腎不交タイプ
☐ 寝つきが悪い ☐ ひどければ夜通し眠れない ☐ 頭のふらつき ☐ 耳鳴り ☐ いつも同じ時間に発熱する ☐ 手のひらや足の裏が熱い ☐ 物忘れ ☐ 夢が多い ☐ 腰やひざだるく力が入りにくい ☐ 精液がもれる
2-3.心脾両虚タイプ
☐ 眠りが浅い ☐ 夢が多い ☐ よく目が覚める ☐ 倦怠感 ☐ 息切れ ☐ 物を言うのが億劫 ☐ 動悸 ☐ 物忘れ ☐ 顔色につやがない ☐ 食べる量が少ない ☐ 泥状便
2-4.胆気虚タイプ
☐ 怖くて一人で眠れない ☐ 寝ていても驚きやすい ☐ 人につかまるような気がする ☐ びくびくする ☐ 頭のふらつき ☐ めまい感 ☐ よくため息をつく ☐ 苦い水を嘔吐する
2-5.肝胆鬱熱タイプ
☐ 眠りが浅い ☐ 夢が多い ☐ よく目が覚める ☐ イライラする ☐ 怒りっぽい ☐ みぞおちや肋骨の際の辺りが張って苦しい ☐ ため息が多い ☐ 口が苦い ☐ 目の充血 ☐ 尿が濃く、少ない
2-6.痰熱擾心タイプ
☐ 眠りが浅い ☐ 夢が多い ☐ よく目が覚める ☐ 焦燥感 ☐ 不安感 ☐ 胸が苦しい ☐ 痰が多い ☐ 胸が気持ち悪い ☐ 口が苦い ☐ 口が粘る
2-7.心火タイプ
☐ 眠れない ☐ 夢が多い ☐ 胸が熱い感じがする ☐ 動悸 ☐ 顔が熱く、赤い ☐ 口が苦い ☐ 口内炎ができやすい ☐ 尿が濃く、少ない ☐ 排尿痛